食事療法を正しく理解!糖尿病食におすすめの宅配弁当も徹底リサーチ!

食事療法の歴史

こちらのページでは、糖尿病の食事療法はどのように広まっていったのか、その歴史と返還についてご紹介しています。

糖尿病の食事療法はいつ始まった?

食事療法の歴史を遡ると、それは大正時代、約100年前に始まったと言われています。その時代の糖尿病最先治療は大幅に糖質を制限した食事で、「厳重食」と呼ばれるものでした。

厳重食で糖尿病が劇的に改善した事例

この時代に厳重食をいち早く取り入れた著名人として、夏目漱石が挙げられ、その結果糖尿病が見事に改善しました。

夏目漱石の糖尿病は薬やマッサージでも改善を見せず、腕に神経の痛みがあったのですが、2か月間厳重食による糖質制限を行ったところ、腕の痛みもなくなり、糖尿病は劇的に改善したのです。

ここまで短期間で劇的に症状が改善したと言われているのですから、食事療法が最先端医療だと言われていたのにも頷けます。

厳重食とはどのような食事だったのか?

厳重食は極限まで糖質を抑えた食事で、現在の糖尿病食事療法とはかなり異なっています。

炭水化物や糖分の入っている食品はなるべく少なくして、脂肪やたんぱく質を中心にした食事にするというのが厳重食です。調理法も、酢やサッカリンを使って調理するなど、文字通り厳重にルールが決まっていました。

歴史とともに変わっていく食事療法

大正時代に生まれた食事療法は、歴史とともにその形を変えていきます。ただひたすら糖質を制限していた厳重食は、1920年に変化を遂げます。

食事療法が変化したきっかけは?

1920年に、糖質を制限することで糖質代謝機能が衰え、糖の摂取によってまた促進されるという報告がなされた為です。

実はそれ以前にも1902年に、ドイツ人の内科医で糖尿病学者であるCarl von Noordenによって、燕麦を摂取することで糖の代謝機能が高まると報告されていました。

そこから世界的に糖尿病治療への考え方が変化していき、厳重食では糖質制限が厳しすぎたと判明したのです。これを契機として、糖尿病の食事療法において糖質制限が緩くなり、「毎食ごとに米を100g~150g摂取する」という現在の食事療法のベースができました。

更に現代の食事療法に近づいた1960年代

960年代には「糖尿病治療のための食品交換表」の試作がされるようになりました。アメリカの糖尿病学会の食品交換表に影響を受けて作られたものです。

第1版では 1,200kcal 15 単位の食事を基礎食とした。第2版以降では、基礎食に付加食と言う考え方が加わった。即ち、基礎食で栄養バランスをとり、残りの付加食は自由裁量に任された。

出典:糖尿病食事療法の現状と課題 千葉・鈴木 尚絅学院大学 2008
http://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20171101223348.pdf?id=ART0009027564

基礎食のみが指定されて、付加食は自由に決めて良いという食品交換表だったそうで、糖尿病の食事療法としてはかなりラフな作りに感じてしまいます。

発行当時の付加食は炭水化物が中心だったのですが、その後時代とともに食生活が欧米化し、脂肪の多い食品が付加食に選ばれるようになっていったため、1993年には付加食のルールは廃止となりました。

現在の食事療法が確立される

これらの歴史を経て確立された現代の食事療法ですが、現在ではご存知のように、糖質も脂質もたんぱく質もバランス良く摂って、偏食をしないということが大前提となりました。

総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない。

出典:日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言 一般社団法人日本糖尿病学会 2013
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40

偏りのない食事を心がけて、肥満を予防するというのが現在の食事療法ですが、ここに至るまでに様々な試みが行われた歴史があったのです。

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